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第1章 医療者の本音と現実

第1章 医療者の本音と現実

医療者、セラピストに対して指導をスタートして40年以上経ちました。 私も鍼灸・指圧・マッサージ師の資格をもっていますが、それらの技術を使うことは全くと言っていいほどありませんでした。 というより、私は治療はしていないのです。 それは、「治療で人は良くならない」ということが分かったからです。 その話は後の章で詳しくお話したいと思います。 そんな私が開講しているセミナーやスクールには、医師や歯科医師を […]

1話 結果を出せない鍼灸の治療に行き詰まり、結果が出せる技術を探し求めていた

自分の技術の限界 千葉県の島田幸治さん(鍼灸師・柔整師)がセミナーを受講したのは2014年のことでした。 「私は2代目で、鍼灸師の父と一緒に治療院をやっています。 柔整師と鍼灸師の資格をもっていますが、柔整の保険治療は決められたことをやるだけなので効果が出なくてもそれほど問題はありません。 患者さんも効果を求めてはいませんから。 しかし、鍼灸は自費診療ですから、効果がなかったらどうしようと常に不安 […]

2話 歯科医療の限界 ~原因は歯になかった~

歯科大学で感じた疑問 青森県の橋本泰乃さん(歯科医師)が歯科医療に疑問を感じたのは、歯科大学の在学中だったそうです。 「私は青森の三戸という田舎町で生まれ、育ちました。父親は産婦人科医でしたので、私も医学部に入って産婦人科医になろうと考え受験しましたが、失敗しました。歯学部には合格したので、歯学部に進むか浪人して医学部をめざそうか悩みました。産婦人科医の父は24時間営業の激務でしたので、娘にそのよ […]

3話 保険医療は患者サイドに立っていない

保険診療は患者が損をする仕組み 埼玉県在住の田中努武さん(歯科医師)は2013年にセミナー受講をスタートされ、2018年9月に保険医を辞めました。他の歯科医師と同じように保険診療への疑問でストレスを抱えていたそうです。 「近年思うのは保険医療への疑問です。現在の歯科医療はどう見ても患者サイドには立っていません。 例えば、かかりつけ医制度というのが一時期ありました。それは、かかりつけ医になると保険点 […]

4話 現代医学・現代医療で良くならない難治な病気・症状に対して、医者は何もできない

薬は病気を治しているのではない 同じ保険診療システムの中で、医師の場合は歯科医師とは違う行き詰まりを感じているようです。 かつては、病院は病気を治してくれる所、医者は病気を治してくれる人、薬は病気を治すもの……。誰もがそう信じている時代がありました。しかし本当にそうだろうか?そんな疑問を国民が、そして医師自身が感じるようになってきたのです。 2015年セミナーに受講された栗田誠さん(医師)は、群馬 […]