私の考え方、技術、療法を学びたいという医療者やセラピストがたくさん増えていました。
セミナーは40歳まで熱心にやっていました。
しかし、もともとが「姪や障がい者を理解し、彼らに対して協力してくれる人たちを増やそう」というのが目的だった私の活動と、彼らの目指しているものはかなり違っていました。
ただ自分の生活のために、病気・症状の人と関わる、それに役立つ技術が欲しいという人達ばかりでした。
私が訴えていることを理解、協力する医療者はほとんどいませんでした。
結果、私はそういう人達を対象にしても、目的は叶えられないと考え、セミナーをやめることにしました。
今から30年前のことです。
そのあと私は一人悩み続けていました。
黄金に光り輝く空間=「元」
そんな時、偶然に出会ったのが呼吸法でした。
私は呼吸法により、「黄金に光り輝く空間と一体になる」体験をしたのです。
黄金に光り輝く空間には、私が求めていた、
「何で生まれたのか? 」
「何で生き残ったのか? 」
「何で生きていくのか? 」
「何のために生きていくのか? 」
の答えがありました。
黄金に光り輝く空間とはいったい何だったのか?
それは宇宙が誕生した瞬間です。
科学分野ではビックバンといっていますが、私は「存在するゆらぎがスタートした」と言っています。
そしてその前を「無」と言っています。
「存在する意味・理由・必要のゆらぎ」が突然発生したのです。
存在のスタートです。
そして、それは幸せそのもののスタートであり、愛そのもののスタートなのです。
そして、それがいっぱいになることで爆発が起こり、あっという間にその空間は広がり、宇宙を作り、銀河系を、太陽系を、そして地球を作ったといっています。
その地球に生物が誕生し、それから約38億年が経ち、我々人類も誕生したのです。
存在するゆらぎがスタートした瞬間がすべての「元」です。
そのゆらぎが地球に届いています。
生物が、動物が、人類が、地球という1Gの重力のある星で生きていくためには、体を地球に支持する必要があります。
そして陸上動物は、自分の体を地球に支えるための骨が発達しました。
その骨を通して、脳に届く情報。
それが自分の存在する意味・理由・必要という「ゆらぎ」なのだということがこの時分かったのです。
黄金に光り輝く空間に遭遇するということは、元と一体、自分の存在する元と一体になるということです。
それは、ゆらぎの元と一体。
つまり、ゆらぎの最初と私は一体になったのです。
「元との一体」=「幸せとの一体」=「愛されている」
しかし、遭遇した当初は意味が分かりませんでした。
それを知るためにさらに10年近くかかりました。
私は二度目の全国放浪の旅に出かけました。
そして50歳の時、東京に戻ってきました。
東京に戻った時は存在する意味、生きていく意味はいったい何なのかということはほぼ掴んでいました。
そして、元と一体になるということがどういうことなのかも分っていました。
それは「元と一体ということは、幸せと一体ということであり、愛されているということ」だったのです。
そして、「ホモ・サピエンスとして、人類として生きていく。そのために求めている人の役に立ちたい」。
つまり、ホモ・サピエンスが地球上に登場した「意味・理由・必要」そのものだったのです。
そしてそんな実感の上で、仲間と共に生きていくことができる空間を作ること、それが自分が生まれてきたことの意味、そして生きていくことの意味だということが分かったのです。
そんなことが理解できる人材を育てることこそが大切だと考え、どんな分野にそんな人材がいるのか探し、全国を放浪していたのです。
医療者は苦しんでいる、求めている人側に立つことは出来ない
そして結局、悩み苦しんでいる人に対して対応している場、空間・職業は医療者・セラピストということになってしまったのです。
そこで東京に戻った時、再び医療者、セラピストに働きかけました。
それが55歳(17年前)の時でした。
「その人研究-その人療法」セミナーという名称で全国の医療者、セラピストに呼びかけ、17年間セミナーを行なってきました。
しかし、二度目の医療者に対するセミナーを行ない分かったことは、やはり医療者は本当に苦しんでいる人、求めている人の側には立てないのだということでした。
そして、そもそもの私がセミナーを行なう目的であった、「誰もが自分らしく暮らせる空間づくり」の協力をそういう人たちには期待できないということが40年間セミナーを行なってきてようやく分かったのです。
2017年、医療者に対するセミナーを終了することにしました。
そんな中で私はまた悩みました。
そこで出てきたのが海外に出るということでした。
35歳の頃にはすでにそのことは意識していました。
そして、70歳を前にして、それが実現したのです。
実は10年以上も前から2018年をスタートに海外へ出て、活動しようと考えていました。
読脳法の学びは資格取得の為であってはいけない
そんな時、2016年、ブラジルに住む日系人のYさんから連絡がありました。YouTube動画を見てぜひ「読脳法」を学びたいというのです。
「それなら、ブラジルでセミナーをやりましょう!」と提案しました。
そして、2016年9月、250名の参加者の下「紹介セミナー」が海外初のブラジルで開催されました。
日本以外で初めて行なう紹介セミナーでした。
すでにその時には私のYouTube動画は1000本を越していました。
世界中から問い合わせがあり、また日本に私を訪ねてくる人もいました。
2017年3月、サンパウロにおける第2回読脳セミナーは、600名の参加者を集め日本のスクールと同じように認定資格を取得できるコースをスタートしました。
現代医学・現代医療で良くならない難治な病気・症状を抱えている本人や家族も参加していましたが、ほとんどは読脳法の技術を学び資格を得たいという医師、歯科医師、セラピストでした。
しかし、読脳法を学ぶということは、けっして資格を取得することが目的ではありません。
読脳法は本当に求めている人、そして現代医学では良くならない、そんな人たちに協力するための方法として開発したものでから、本当の実力を身に付けることこそが大事なのです。