柔道整復師は今後ますます食べられなくなる

借金に苦しむ医療者は歯科医師ばかりではありません。
柔整師も同じような運命をたどっています。

ひと昔前までは「柔整(柔道整復師)の資格があれば3年でビルが建つ」といわれていました。

しかし今や、歯科医院と同じようにコンビニの数よりも接骨院・整骨院の数が多いといわれ、しかも巷に林立するマッサージ店と競合する羽目になってしまいました。

柔整の資格は国家資格であり、保険診療もでき、医師や歯科医師の免許よりは比較的簡単に取得できます。

しかし、柔整に対する国の規制が厳しくなってきており、保険診療の審査も昔のように簡単には通りません。
現在は6 か月ぐらいの施術期間や一か月の来院回数もガイドライン的な通達があり、施術期間は3か月以内が好ましい。
一か月の施術回数も三か月を超えて(4か月目以降)は10回未満が好ましい。
と通達がありました。

※ 平成25年柔整療養費改定施行され、打撲、捻挫の施術について、3ヶ月(改定前6ヶ月)を超えて頻度の高い施術を行う場合に、支給申請書に負傷部位ごとの経過や頻回施術理由を記載した文書の添付を義務づけられた。

近い将来柔整では食えなくなる時代が来ると言われています。

柔整師の経験25年の神奈川県の宮﨑健郎さんも、そんな柔整師の厳しい状況の中で納得できる医療を模索し、2014年私のセミナーを受講しました。

骨を接げない柔整師

「私より後の世代は、骨折や脱臼の治療を経験していないと思います。
したくてもその機会が得られない世代です。
昔は接骨院を『骨接ぎ』と言っていましたが、今は接骨院とは名ばかりで、骨を接げない柔整師ばかりです。
今は骨折も捻挫も患者さんのほとんどは病院、整形外科に初めに行くようになりましたので、若い柔整師は経験を積むことができません。

保険者側は患者さんの自由選択の権利があるのではっきりとは言いませんが出来れば接骨院より病院に行った方が善いという方針ですから柔整業界は早いペースで衰退していっています。
現状でも全国の接骨院、整骨院への平均来院数はすごいペースで減ってきています。
その結果、閉院数も同じくどんどん増加しています。

最近の患者の傾向をみると殆どの新患が診断だけして欲しいと希望する人が殆どで、本気で取り組んで原因を追求し、努力し改善しようとする人は1割もいないのが現状で意味のない医療費が使われています。
10年前は、共に協力して改善しましょう! とお互いの方向性がある程度一致していたのでこちらもある程度のやりがいや役にたっているのかなぁ、と満足感もありましたが、今では治療する側もされる側もどちらも得がありません。

ですから私のような人間の必要性が無くなってきていると、強く感じています。

借金と、本質を知ってからの苦しみ

伊東先生のセミナーで勉強させて頂いてからは、「本当の医療とは」がはっきりしてきました。

結論からいえばそれまでの私は対処療法のプロで、痛みや症状を取る引き出しの数を多く持っていたということで、地域ではまずまず良い評価を頂いて、プロスポーツ選手やどこに行っても改善しないと訴える患者さんを数多く診て来ました。

しかし今では、痛み症状に以前程の興味も無くなりました。
それは症状を訴えている患部には殆どの場合原因が無いという事がだんだん分かって来たからです。

怪我や捻挫があると、誰だって患部に問題があると考えるでしょう。
そして治療する側も同じように考え、当然に患部に対して治療するわけです。
しかし、予後が良くない怪我や捻挫が多く、そんな症例に対しては、伊東先生が研究し開発された浮き・沈み調整シールを貼ると、即座に痛みがなくなったり、曲がらなかった指が曲がったり、関節の動きが良くなったりするのです。
それらは実は怪我をする前からすでに別の何らかの問題をもっていたということなのです。
言い方を変えれば、治りが悪いことで、奥にある本当の原因を追求して欲しいという脳からのサインだということも分かってきたのです。

伊東先生の指導を受けた今、そんなことは当たり前に分かるようになりましたが、受講前は他に原因があることに気づかず、一生懸命患部に対して治療していました。
その為、いつまで経っても良くならなかったのです。

保険診療は、患部を治療しなければ保険請求が出来ません。
保険診療で来院する患者は患部以外の、それも原因を良くする可能性がある施術だとしても、それを求めたりなどはしません。
つまり、その人の役に立ちたくても経ちようがないのです。

重複してしまいますが以前は自分の体に熱心な患者さんが多く来院され、私も頑張れたのですが、最近は自分の体のことなのに関心もなく人任せな人ばかりが多くなり、以前に比べ、何事にも、情熱や気力というようなものが薄れてきていると感じています。
私は人に喜んでもらいたく、治療家を続けたいのですが、今のような環境ではモチベーションが保てなくて正直辛いです。
とはいえ、借金を返す為には現状を続けていくしかありません。

「CW Happiness Philosophy 読脳」は海外からの逆輸入として日本へ

伊東先生の開発した「CW Happiness Philosophy読脳」は日本よりは海外の方が受け入れる人が多いと聞いています。
海外でブレイクして逆輸入の形になって、ようやく日本で広がっていくのかもしれません。

柔整は、もう日本では必要なくなってきているけれど、CW Happiness Philosophy 読脳 を学んだ私を必要とする人が世界のどこかにいるかもしれないと思うと希望はあります。

早く借金を返し終え、保険診療も辞め、本当に求めている人に役立ちたいです。
その時にこそ、今まで伊東先生から学んできた考え方や技術が役立つと思っています」